睡眠と健康。

人間の健康維持の基本は運動と食事と睡眠の三原則ですが、他の動物とは違い人間だけは長い時間睡眠を取ります。 

動物の睡眠が短いのは天敵に備えた警戒のためで、浅い眠りと目覚めの繰り返しで休息を取っています。 

仮説では人間は長い睡眠をとることによって、実は知性の発達に繋がっていたと言われています。 

人間の睡眠は浅い睡眠(レム)と深い睡眠(ノンレム)を四~五回繰り返しているのですが、意外なことに深い睡眠の時に寝返りなどで体を動かしていますが、実はこのときには脳を休息させているそうです。 

逆に浅い睡眠の時には体が動かないのですが、脳の活動量は活発で起きている時と同じくらい活動しているそうです。 

この脳の活動中に何を行っているか? というと記憶を司る海馬という場所で、一日中の出来事の大事な記憶を増幅し忘れないように大脳皮質に送っていて、反対に一日の出来事の不要な海馬の記憶を消している作業をしており、これが知性発達にとって重要な役割を果たしているそうです。

人間の記憶情報はシナプスが繋ぎ合って伝えているのですが、そのシナプスは深い睡眠の時に作られていて、浅い睡眠の時にいらなくなったシナプスを壊す作業もしているそうです。

レム睡眠とノンレム睡眠の繰り返しの中で、深い睡眠の時に脳の休息を取り、浅い睡眠の時に体の休息を取って交互に脳と体を回復させ、また脳では海馬やシナプスでいらないものを処理し大切なものを再構築するスクラップ&ビルド

行っているという長時間にわたる睡眠の神秘が、人間だけの

文明の発達と豊かな文化に繋がっているのです。 

科学の進歩で様々なことが解明されてきましたが、最新科学

では夢の解読なども行われていて、被験者の脳の血流を

MRIで解析しAIで分析して夢の画像を再生すると、

被験者が見た夢に近い画像が表示されたそうです。 

そんな夢の可視化が何になるのか? と思うのですが、鬱病

の治療や予防に使えそうと言っていましたが私には納得でき

る体験がありました。 

ギランバレー症候群の治療で人工呼吸器に繋がれ手も足も動

かず眠れない時、少し寝たなと思い目覚めると『まるで現実

のように感じる嫌な夢』を見ておりました。 

鬼や般若などの恐ろしい夢の前後に、今振り返っても現実だ

ったように思えるような娘達が私を置いてハワイに移住

夢や、看護師さんに無視され放り出されている夢など、

私が潜在的に怖れているものが出てきたのだと思います。 

この睡眠における知見では、夢は脳に蓄積した記憶の

フォルダーから引き出されると述べており、実は夢は

心のネガテブな嫌なものを掃除しているそうで、

私の嫌な夢も潜在意識から引き出された嫌なものを掃除して

いたと考えるとポジティブな気持ちになれますし、大概の夢

は嫌なものが多いのも掃除する必要があるからと考える

頷けて良いことなのです。

同じような心の掃除効果では、日頃抱えているストレスを

信頼できる人に話すと何故かスッキリし楽になるのと

同じで、心の嫌なものを一度フォルダーから引き出し

咀嚼しないと、ストレスを上手く消化・吸収できない

のだと思います。 

また睡眠中に目だけ動いている時は視覚野も活動した鮮やか

な夢を見ているそうで、目が動いている時に被験者を起こし

聞くと、指摘されたような鮮やかな夢を見ていたそうです。

 普段は考えもしないで眠っていますが、寝ている間に知性を

 高めるため心の掃除をしていると考えると鬱病や認知症

 などの予防にも応用できそうです。

 私は睡眠の大切さを考え今も就寝前に睡眠導入剤的な脳を

 穏やかにする薬を飲んでいますが、一度意識して止めた時

 ともう一度は飲み忘れた時に朝方まで眠れず過ごしました

 ので、まだ体は元に戻っていないと思い飲んでいます。 

 睡眠と同様に運動も大切で、リハビリは寝たきりの時に

 固まった間接の柔軟性回復と弱った筋肉を鍛えるために

 朝四十分と店後に一時間半ほど嫌々ながらも続け、

 定休日にはパークゴルフき四~五時間歩き続けて

  います。 

 長く歩くとまだ痺れが残っているふくらはぎから足先までが

 パンパンになり硬直するのは血流の循環がスムースでない

 からで、リハビリを継続をしないと後遺症として痺れが残る

 可能性があると思い頑張っていますが、本当に何事も失うの

 は簡単なのですが取り戻す作業は苦難の道です。 

 しかし嫌々ながらもリハビリを続けられるのは、娘と婿殿の

 作った夕食のおかず差し入れのお陰で、毎日お腹が破裂する

 程食べていますが、15Kg近く痩せた体があと1Kgで元の

 ベスト体重の57Kgになります。 

 その食事についてですが、私は娘が生まれてから親としての

 責任を果たすべく健康を意識するようになり、朝食の大切さ

 を考えて朝食はがっつり食べるようにし、朝食後は必ず

 トイレに行き排便を習慣にするようにしましたが、

 これもパブロフの条件反射に習って三ヵ月も続けると

 必ず習慣化できます。 

 特に妻を亡くしてからは代わりがいないので、お客様に

 ご迷惑をかけずに店を続けるため体調管理に配慮

 しています。 

 朝は台所に立ちリンゴを半個食べながら朝食の用意を始め、

 肉野菜炒め・玉子焼き二個・生野菜・ピザ風トーストに

 コーヒーを二杯飲んだら真っ直ぐトイレで、その後食器

 を洗って後片付けが済むまで二時間、リハビリを含めると

 三時間必要です。 

 リハビリもそうですが面倒で嫌なことを習慣化するには

 三ヵ月の辛抱が肝心で、何事も習慣化すればサボルと妙な

 違和感を覚え継続できますが時折ご褒美にサボル余裕も

 大切です。 

 また大切な季節の野菜や果物も神秘的にできていて、夏の

 果物であるスイカには暑さの汗で失われるビタミンが多く

 含まれてて、冬のミカンには太陽光が少ないために生成が

 損なわれるタミンCが多く含まれているように、野菜にも

 果物にも人間身体が季節要因で不足する成分を補うよう

 生態系は神秘的に作らいます。 

 また味覚を感じる舌は毒性の苦味や傷んだ食品の嫌な

 酸味などは前の方で感じるようになっているのは、

 すぐ吐いて体のに入れない防御機能も果たしており、

 甘みは舌の中心付近で、滋味と言われるコクと風味は

 喉の奥の方で味わってから飲み込んでいます。 

 だから苦い薬などは喉の奥に入れると苦くないのですが、

 一般的には滋味と苦味を混同している人が多いのですが、

 コーヒーやお茶など嗜好品の滋味は薬の苦味と違い喉の奥で

 味わい、喉の奥から鼻に抜ける香りで風味を味わった後で

 甘みに変わり口の中を爽やかにしてくれる効能があります。 

 魚に舌は無く唇や体表で味を感じており、海から陸に

 上がった動物が進化の過程でカメレオンのように獲物を

 取るための第三の手として発達したものが舌です。

 また人間は二足歩行を始めてから長い舌から丸い舌になった

 ので、声帯からの振動で舌の形を変え口腔内の空間を変化

 させ言葉を発明しました。 

 他の動物の主食は人間からすると美味しくないものを食べて

 いるようですが、これも生存のための環境への順応

 苦味の強い笹を食べるパンダなどは苦味を感じない舌

 なっており、コアラは捕食から逃れるため木の上の生活を

 強いられ、そこには毒性の強いユーカリの葉しかなかった

 ので解毒の消化器官を手に入れており、動物は生存環境

 の主食に合わせて味覚や消機能も絶妙に変化し構成

 されています。 

 人間は脳が異常に発達して進化したので深い睡眠のときに

 脳を休めているように、舌もグルタミン酸という旨味成分

 を美味しいと感じるように進化したのは、脳の活動に

 一番必要とている成分で脳を育てるためで、このような

 旨味成分を感る生物は人間だけだそうです。 

 このように食事と睡眠をしっかり取って、体を動かす運動や

 仕事で脳を使い日常生活を円滑に行っているのです。 

 食事も運動も睡眠も人間の生存にとって大切な意味があり、

 特に睡眠は交感神経が高ぶっていると入眠への障害になるの

 で、睡眠時の副交感神経にスムースに移行できるように

 リラックしてから布団に入ることを心掛けるリズムが

 大切です。 

 私は妻がいる頃からの習慣で、寝る前にのんびりと牛乳を

 飲みながらタバコを吸ってから寝ています。 

 タバコは害のあるものですが、私の人生の選択は長く生きる

 ことではなく、生きている間の楽しみを優先したいからで

 一日本のタバコは心の休息になっています。

 特に朝食後のトイレでの一服は至福の時で、高所・閉所

 恐怖症の傾向があるので換気扇を回しトイレのドアは

 開けっぱなしなので、妻には困った悪い習慣だと最初は

 怒られましたが、あなたは毎日お通じがあるから絶対に

 大腸癌にはならないと認してくれました。

 人間の良い所は才能で悪い所は癖で、ほとんどの事は

 『才能と癖で説明できる』と思っていますが、癖のない人

 でも七つ・多人なら四十八の癖があるから諺に

 『無くて七癖有って四十八癖』という言葉があるのです。

 健康に悪いタバコとストレス解消のバランスを秤にかけて、

 たしてどちらの方が有害か? で決断すれば惰性で

 タバコにはしませんし、毎日欠かさず350mLビール

 一缶を飲む一日張った自分へのご褒美でやはり

 至福のひと時ですが、コール惰性で飲み続けることは

 ありません。

 それは娘が子供の時に『何のために生きているの?』と聞か

 れた時の答えで、『人は毎日を楽しみ幸せになるために

 生きている』を確信しているからで、長く生きることより

 至福のひと時をして生きて、後悔なく死を迎えたいと

 思っているからです。