初代が作り2代目で傾き3代目で潰す理由。

初代が創業して二代目で傾き三代目が潰すと言いますが、これは親の業績の良い家業や企業を甘い蜜を求めた子が継いだものに当てはまります。 

ピラミッドの頂点を経営者に例えると、創業者は従業員と仕入先の土台に支えられて今の場所に自分が乗っている事を実感して頂点にいますので、従業員とその家族に一番感謝しています。 

二番目に良い商品を供給してくれる仕入先のお蔭でお客様に自信の持てる物を販売できると感謝しています。 

三番目がその商品の価値を認めて購入してくれるお客様に感謝しているのが成功している創業者に共通しています。 

所が業績の良い家業や企業を継ぐ二代目息子達は本質的に狡猾さを持っていて、自分は創業の苦労も知らずに落下傘で降りて来て頂点にいますので、従業員に支えられている感謝と実感よりも給料を渡し使ってやってる・仕入先は買ってやってると思う思考回路です。

その結果は戦争でいうと武器(仕入先)の質が落ち、兵隊(従業員)の意気込み(士気)が落ちて行きます。 

そしてその商品を買ってくれるお客様の持っている財布のお金に頭を下げるよう従業員に強要しますので潰れるのは道理です。 

しかし稀に家業を継いだ二代目で大きくし企業にした人もおりますが、このような稀な人は業績が悪い棘の道に親や家族や従業員の困窮を見かね義侠心で自分の職業や夢を断念して継いだ人です。 

この人達は非常に魅力的なものを持っていて、私には創業者の人達よりも話していて楽しく勉強になります。 

そして創業から安定した大企業になった企業に共通していることは、創業者を陰で支える優秀なナンバーツーがいたことです。

井深大と盛田昭夫(ソニー)・豊田喜一郎と神谷正太郎(トヨタ)・本田宗一郎と藤沢武夫(本田)のように、創業時に爆発的に成長する為には『人』という字のように信頼できる優秀な支える人と時代の波が必須です。

つまり人材が企業成長の原動力で、私は嫌ですがこのタイプの人達は家族より会社と社員を愛していた所があり、この部分の異能さが成長力でしたが、逆に普通の人間が持っているものが欠落している人達が多いと思います。

そして大企業として残っているほとんどの所は二代目経営者に人格で他人を選んでいることです。

松下電器二代目は末席常務の山下俊彦氏を松下幸之助が選任しましたが、就任会見で『私で業績が悪くなったら、私を選んだ方にも半分責任がある』と述べていて、権力欲より責任の重さの方を痛感しているのが読み取れます。

頂点に相応しくない人格の子供を親馬鹿で、家業や企業を継がせると会社を潰しますが、実はその後継者を選んだ方にも責任が半分あるのです。

 

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コメント: 3
  • #1

    パパん (水曜日, 19 4月 2017 19:18)

    頷ける内容
    前の職場がそうでした
    初代がビジョンをもって築き上げた施設を、親の意志を履き違えた2代目の愚息が弄り回して有能な人材を虐め抜いて辞めさせ、職員は精神的にも追い詰められ介護中の事故が頻発、見るも無惨な状況に。

  • #2

    sekstel (金曜日, 03 11月 2017 18:17)

    Ofelia

  • #3

    ポチ (木曜日, 24 6月 2021 10:01)

    トピックスありがとうございます。

    社員とその家族への、感謝の大切にさが鍵なのですね。その通りですね。

    身内に三代目がおります。
    二代目に後を託されましたが、
    遊んでいても赦された生活環境で育ち、稼がなくては生活できないという厳しさ、苦労をよく知りません。
    いい環境や立場に甘んじてしまった罪は赦されるものでは有りませんが、
    後継者を選んだ人の責任ということには、気づきませんでした。

    彼の場合、頼りになる身内の助けが有り、強力なナンバーツーの存在により、会社は守られていますが、その人たちやその家族、そんな会長ながらもつとめてくれている社員とその家族への感謝が大切なのですね。

    この場を借りて大切なことに気付かせてくださりありがとうございます。

    また、護ってくださっている源のお方は主神であることを忘れないものでありたいと思います。