親孝行とは?

親孝行の言葉を聞くと思い出すのは中国古来の逸話です。 

儒教の偉い先生がある村に立ち寄った時、村人にこの村で一番の親孝行者の選出を依頼され一月滞在しました。 

村人達は親に何もさせず一番大事にしているが選出されると思っていましたが、畑仕事から帰宅すると母に足を洗わせ、食事の用意をさせ、洗濯物を頼み、その度に『母さんありがとう』と言う一番意外なを選びました。 

村人が理由を問うと、歳を取って何も役割のない、みんなの世話になっているだけの身に置かれることは、自分が誰からも必要とされず役に立っていず、自分の存在価値を感じられない辛く寂しい生き甲斐のない自己嫌悪の毎日です。 

特に親は『子供から必要とされることが、一番の生き甲斐で生きる喜びです』と諭します。 

こちら大麻でも認知症の人が多く、金銭的に豊かで無為な時間が多く、教育熱心で子供達は都会の大学へ行きそのまま就職し孤独、見栄張りで弱音を曝け出せない人ほど精神的には孤立し、無為に生きている自分に存在価値を見出せない苦悩(自己嫌悪)からの逃避が認知に繋がっていると思います。 少しのいい加減さと、弱さも曝け出し、年齢と体力に相応しい役割と暇つぶしを見つける事が心豊かに生きることに繋がります。 

九十歳で一軒屋に一人で住む上品な女性はパッチワークから五年前に私の妻と同じ暇つぶし数独に代えたので、難しい本を選び時折届けます。 

私には何でも隠さず話し見栄も張らず認知症の夫を見送り、その後も『人生は暇つぶし』の言葉を受け入れ歳相応の趣味を捜し暮らす姿勢に、本人の希望を受け入れ老人施設には入れず息子二人・娘一人が通い支えています。 

最近は私が妻と楽しむ邪悪な遊びの麻雀を息子さん達に教えてもらう事を勧めています。

真面目に人生を過ごした人ほど、老後は少し邪悪なことをすると脳が活性化して認知症を予防できると思います。