業界の常識は世間の非常識。

私の本の選択は、その業界で異端視されるような発言の人の物を好む傾向が有ります。 

三冊ほど読むと単なる自己顕示欲の人か? 業界内部の暗黙の秘密の内部告発か? の区別がつきます。 

一般に『業界内部の常識は、世間の非常識』で、国民は福島原発事故で初めてその非常識を知るのと同じです。 

しかしその業界からの追放も覚悟の上で本を出し発信していた人はいても、少数派は様々な圧力でマスコミ(スポンサー対策)にも登場できないのが現代の状況です。 

人は何事も多数決と力関係で判断する傾向があり、ごく少数の個人の意見を非常識な売名行為のように見てしまいがちです。 

大多数は確かに売名行為的なものですが、中には歴史的時間を経て証明される真実もあり、その見分けは非常に難しいです。 

封建・共産・民主主義なども渦中の人達は疑いもせずに受け入れていますが、資本主義は明らかに弊害の方が目立ってきて、民主的な面では制度疲労していると思います。 

医療も人口減少からの生き残りで資本主義に擦り寄っている危険がそこまで来ていて、抗がん剤や癌臓器摘出で苦しむだけの余生を過ごす人達を沢山見てきました。 

素人は悪いものを取れば直ると思っていますが、今まで必要で有った物を取る事で逆に寿命が縮む人もあるのでは? と思います。 

寿命が同じなら苦しみが少ない方を選択するか? 治療を望むか? 説明をしてどちらを選ぶか? 選択の権利は患者にあり、患者が残りの人生における生活の質を含めてどう生きるか? を最優先に考えるべきと思います。

狭い業界で迫害に近い扱いに耐えてもなお患者の『生』を自分の事として見つめ、自分の生身を差し出して今の常識の疑いを告発し続ける放射線医がおります。

地球を平らと信じた時代にガリレオを迫害したに似て、いずれ進む情報公開を経て真実が明るみに出ると思います。