人の不幸への寄生虫。

最近のCMや広告は『人の不幸や不安につけ込み、物を売る』寄生虫ばかりになってきた気がします。 

信用力のない低所得者に高金利の住宅ローン提供のサブプライムローン、信用力の低いギリシャにドイツ・フランスの大銀行が高いリターン期待で貸し込むなど『サラ金』まがいはリーマンショックも同じですが、先進国は物造りより金融にシフトし、健全な貸し手がいなくなっても楽なゲームまがいの金融ゲームを成長エネルギーにしてきた果ての不況対策費は一般国民の税金で、大銀行を救済しています。

『子供は大人の鏡』と言いますが、国家や大企業がやっているサラ金まがいの事を真似た物売り商人の横行は目に余る状況で、独居老人への電話勧誘や訪問販売の巧妙化は高度化と暴力化し、女性一人暮らしのお客様にはより高度な反射神経対策の知恵を授けています。 

不況を防ぐ為の金融緩和が金融取引を膨張させ、その膨張が破裂するたびに税金が投入され、大銀行や大企業は救済され、中流は下流に落とされて先進国はほぼ全ての国が格差社会になっています。 

二十年前の社長の給料が一般社員の十五倍だった米国は、今千五百倍になっているそうです。

テレビ中継で豪邸や高級車を自慢顔で出演できるのは、一般の視聴者がよだれ垂らして見ているからで、搾取した金で度を越した贅沢をひけらかす人間を『強欲な可愛そうな人』と蔑めば良心も痛み、次々にテレビ出演しなくなります。 

お金万能の社会で搾取され凶暴化した集団が、豪邸の金持ちを次々に襲う時代の幕が開く気がします。 

社員と仕入先とお客様のお陰と認識して社会への還元を念頭に置く経営者は昭和初期で亡びた寂しさを実感します。