義務教育とは?

グローバル化の中、厳しい競争社会で自分を守る為に肥大したエゴが、幸せを実感できない社会にしています。 

逆に今の競争社会の中でもささやかな幸せを実感している私共のお客様に、『親に愛された?』と聞くと必ず『うん』と答えます。 

歴史的には子供を親の所有物と考えていた時代が長く続き、子供に労働や暴力を強いて学校教育を受けさせない時代が長く続いてきました。 

日本も近代化以後に義務教育法が施行されましたが、本来の意味は『子供に学校教育を受けさせる義務が親にある』ことで、子供に教育を受ける義務があるのでは有りません。 

社会に出る前に弱者の子供達を親や社会から学校で保護し、社会で生きて行く為の基本的な知識や能力を授ける事が目的です。 

親を選択できずに不平等に生まれてくる子供を、親からの収奪や暴力から守り教育を受ける機会の平等を与え、集団生活で他者との共生を通して相互支援の大切さを教え、次世代を担う国民を育てるのが目的です。 

今は学校関係者がその本分を一番忘れているから、受験戦争等を勝ち抜く中でイジメ等、幼児期からエゴが醸成されています。 

人間の本当の生きる強さは、幼児期に保護された環境で親や友達からの相互支援を受けて血肉化されることが必須の条件です。 

そんな人間性を身に付けて社会に出ると支援しなければいけない人への自覚が無意識的に芽生え、エゴは抑制できます。 高齢になっても親に愛されたことを実感できる人は、社会生活の中でも支援をあげた分だけ支援を受け取っているので、ささやかな幸せが実感できます。 

競争社会を行き抜く力の源泉が、実は子供の保護と共生の中にある逆説に存在していることを多くの人が知る時です。