格差の次はファシズムの危機。

北海道も含めた地方が景気の回復から乗り遅れた状況が続き、道職員給与の減額も続き先行きに暗い不安を感じさせる毎日ですが、何事も原因が有って今の結果が有ります。  

もうみんな忘れていますが北海道の財政危機の始まりは、堂垣内知事が残した余裕の財源を横路知事になってからの無駄使いが、後継の堀知事まで続いたことに原因があります。 

食の祭典等の取り巻きが潤う為の出来事が始まりで、大阪市のような労使の癒着に税金を湯水のように使った政治家を選んだ方にも責任が有ると思います。  

『貧乏はするものではなく、味わうもの』と言った落語家がいましたが、堂垣内元知事のように貧乏を味わった人達は身に沁みていますので、同じ失敗をしないよう余裕が出来ても緊急に備え、困った人の気持ちも身に沁みて理解していました。 

国と地方の借金が1千兆円を超えた今の状況は、貧乏をしていない人か? しても味わっていない人達が、沢山の人達の痛みの血税を大切に使わずに来た結果です。 

ヒットラーは福祉を唱え大衆迎合を諮って権力を握り、国民が気付いた時には、個人は国家の隷属のファシズムでした。 

不安な時代には、決して弱者を幸せにしない自信たっぷりの強者に憧れる弱さが大衆には有ります。 

テレビの影響か? 複雑な中身を単純な理解で済ませる風潮が蔓延してしまい、そこにつけ込むポピュリストへの警戒が大切です。

小泉元首相や石原元都知事のような人に騙されて格差社会になっても、安倍首相のような戦争とファシズムの危険が潜む人にまた権力が集中して行っています。

北海道の現状に到った状況もポピュリズムと衆愚政治の結果ですが、民主主義の欠点が見えていますが消去法では過去のどんな政治形態よりも優れていると思います。

その民主主義の欠点を補うものは投票率低下に歯止めをかけることで、格差社会がこの十年で急速に進んだのも派遣法を製造業に適用したことから始まったように、一番手っ取り早く社会を変える力を持っているのが政治と国民が認識し、粘り強く選挙に参加して選び続ける以外になく、交互に政権を変え続けても権力者を不安定な状態に置く国民の粘り強い知恵が必須です。

この知恵なしには格差と貧困の世代連鎖が続く、封建社会みたいになってしまうような気がします。