お金と時間の優先配分。

最近は、こんなご時世で親の責任を果たす為か? それとも物欲か? 正規社員になれない低賃金か? 事情はそれぞれ違っていても多くの世帯で共働きです。 

女性の家事は年中無休でレトルトやインスタント食品が増えたとはいっても大変で、男性は残業で家族と一緒に夕食を共に出来る人はわずかと聞きます。 

母子家庭の増加や単身赴任の多い時勢になり、女性が父親の役目も果たすとすればストレスは子供に向かうのでは? と心配になります。 

父親は家族の為にと働いても、父親と夫の役目も時間を作って果たさなければ、妻や子供と相互理解出来ない厳しさが男にも待っています。 

こんな忙しい複雑な時代になった中でも、誰でも幸せになる為に生きている訳ですが、物の誘惑から逃れて最小単位の家族の心を通わせる時間を作る為にお金を有効に配分する深い知恵が昔より必要になったと思います。 

お金で買える物とお金で買えない時間や気持ちを哲学して、その時々の夫婦や親子の時間を大切にしないと、気が付いたら一番大切なものを失っているのが現代社会では? と思う事が度々です。

物は無くてもゆっくりした昔の社会の方が犯罪も少なくモラルも高かったのは、家族やコミュニティーが機能していたからでは? と思います。 

豊かになって携帯電話やテレビも家族それぞれが持って、それぞれが別の世界を持つことも必要ですが、家族が揃う時間を工夫して孤食を防ぎ、そこでの会話を通してそれぞれの今置かれている状況を把握することに繋がり、そんな時間がそれぞれの危機を未然に防ぐ手助けをすることに繋がると思います。

特に食事の内容と時間が大切で、母親の手間暇かけたものを通して母親の愛情を無意識ですが家族が受け取っていて、そのように育った子供がコンビニ弁当や外食を一週間もすると必ず思い知ります。

動物の世界では、本当の仲間以外は一緒に食事をしないのは食事は一番無防備な時だからで、人間も動物で物を一緒に食べる時が無防備で何でも話して仲間意識と結束を強めます。少なくても週一度は互いの近況を挟みながら、手作りの家庭料理で内容を充実(お金の優先配分)して家族全員が揃って(時間の優先配分)一時間位かけての食事をお勧めします。

そんな時間がお互いに大切にそして必要とされている事を無意識に確認できて、その結果としてそれぞれの毎日の生活の中で打たれず強く生きて行くことに実は繋がっています。